
あとがき
マルク(骨髄穿刺)はなぜ血液疾患の見極めに必要なのか?
血液検査で異常が見つかったとき、「その正体が何なのか」「どの血液疾患なのか」を詳しく確定させるために行われるのがマルク(骨髄穿刺)です。
例えば白血病の場合、普通の血液検査だけでも以下のようなことが分かります。
- 白血球が異常に多い/少ない
- 貧血がある
- 血小板が少ない
- 血液中に「なんか変な細胞」がいる
しかし、血液検査だけでは「これがAML(急性骨髄性白血病)なのか、ALL(急性リンパ性白血病)なのか、MDS(骨髄異形成症候群)なのか……」ということまで確定できない場合があります。
そこで、骨髄を直接観察し、次のようなことを中心に確認しながら病名や病型を絞り込んでいきます。
- どんな細胞が増えているか?
- その細胞は骨髄系か、リンパ系か?
- どのくらい増えているか?
- 表面マーカーは何か?
- 染色体や遺伝子に異常はあるか?
ちなみにAMLなどでは、骨髄検査に加えて染色体・遺伝子検査も同時に行い、診断だけでなく「治療薬の選択」や「治療効果の判定」にも役立てられます。
🦴 なんで血液じゃなくて「骨髄」を見るの?
骨髄は、赤血球・白血球・血小板を作っている「血液の製造工場」です。 そのため、工場から流れてきた血液だけを見るよりも、「そもそも工場の中で今、何が起こっているのか」を直接見ることで、造血の異常を詳しく突き止められるのです。
- リンパ腫の場合: 基本的な診断はリンパ節などの組織生検で行い、骨髄検査は「骨髄にリンパ腫細胞が入り込んでいないか」などを確認する目的で行うことがあります。
- 骨髄そのものの異常が重要な疾患: 白血病、MDS、多発性骨髄腫、骨髄増殖性腫瘍、再生不良性貧血などでは、マルクが非常に重要な検査となります。
以上が、マルク(骨髄穿刺)の大まかな役割です。
実際にマルクを受けた私の体験談とリアルな感想
実際に経験した感想としては、腰あたりの骨に小さな穴をあけるため、体の奥底に鈍い痛みが届くような、なんとも言えない気持ち悪さがありました。(個人的には麻酔が普通に激痛でした。)
そして、いざ骨髄液を吸引するとき。言葉で説明しがたい不快感なのですが、私の中では「ぬるる」という効果音がぴったりだなと思っています。麻酔が効いているので「激痛!」というよりは、「体の奥底から何かを抜かれているような感覚」です。
これから初めてマルクを受ける方へ
こんな話をしてしまうと、「怖すぎる……」と不安にさせてしまうかもしれません。でも、終わってしまえば「大したことなかったな」と思える検査です!
検査後は、検査部位を圧迫止血しながら30分ほど仰向けで安静にします。それが終われば、少しの違和感は残るものの、鎮痛剤を使わなくても十分過ごせるレベルでした。
また(嫌なことを言ってしまうかもしれませんが……)、マルクは治療効果を確認するために今後何度か受ける機会があります。 でも安心してください、そのうち慣れます!(医師の腕がいいと「あ、今日はいつもより痛くない!」と感じることもありますよ。)
不安な気持ちとの付き合い方
私は「どうなるか分からない未来に対して不安になり、落ち込む時間」をなるべく作りたくありません。そのため、「なるようになる!」という精神を大切にして、「どんな検査でもかかってこい!」という気持ちで臨むようにしていました。
もちろん、日によってメンタルが弱まり、ズーンと落ち込んでしまうこともあります。そんな時は、SNSで出会った経験者の皆さんからの頼もしい言葉に本当に救われました。心から感謝しています!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ちさ

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